歯周病は
①歯茎が炎症を起こす歯肉炎
②歯槽骨が溶けて、歯周ポケットを形成する歯周炎
③さらに病状が進行して膿が出る歯槽膿漏
などを総称していいます。
日本の国民の約7~8割が歯周病に罹患しているという、いわば国民病です。
歯周病にはいろいろな型があるといわれています。
病態は、歯肉の炎症から始まり、これが進行すると歯槽骨が溶け出します。
初期のうちは、歯根が骨に十分に支えられているのでしっかりしていますが、
徐々に歯槽骨が吸収し、歯根を支えている骨量が少なくなってくると歯が
グラグラと揺れてきます。
また、歯と歯茎の境に歯周ポケットという隙間が出来て、このポケットが深くなると
ブラッシングが行き届かなくなり次第に膿をもったり、腫れたりするようになります。
このように歯が揺れてきたり膿が出る段階では、歯槽骨はかなり吸収し歯周病が進行して
しまっていることがほとんどです。
虫歯もある程度までの大きさであれば痛みやしみが出ず、症状が出たときにはすでに
神経を取らなければいけなかったり、抜歯しなければいけなかったりします。
歯医者さんで定期検診を進められるのは、このように取りかえしがつかなくなる前に
手を打たなければいけないということと(早期発見と早期治療)、悪くならないように
予防をしていくという意味があるからです。
歯周病の予防のためにも、定期検診を受けるようにしましょう。
日付: 2006年7月27日 カテゴリ:歯周病, 歯周病の治療方法 and tagged 歯周ポケット, 歯周病, 歯槽膿漏, 歯肉炎, 歯茎が炎症