現在のインプラントの主流は、ネジ型かシリンダー型というのはすでに書きました。
その中でもインプラントの構造によって
①1ピース
②2ピース
③3ピース
の3タイプがあります。
これは骨の中に入るフィクスチャーの部分と、それに接続するパーツアバットメントやポスト)
の数によります。
1ピースはフィクスチャーとアバットメントが継ぎ目がないもので、強度が強くネジなども
介さないのでフィクスチャーが折れたり、アバットメントが緩んだりしにくいといえます。
また基本的に手術の回数が1回で良いので、患者さんの負担も少ないといえます。
ただし骨の幅が無いようなケースや、前歯など審美性が要求されるところには応用が
難しい場合があります。
2ピース・3ピースはフィクスチャーの上にアバットメントやポスト(歯茎の外に出て土台になる部分)を1個ないし2個接続するタイプで、骨の幅が細いケースや審美的な要求がたかい部位など
応用範囲がひろいのが特徴です。
またパーツを解体してメインテナンスをしたり、パーツを修理・補修することができます。
ただし、パーツの数が増えれば増えるほど手技が複雑になり、アバットメントやポストの緩みや
ネジの破損が起こりやすくなる傾向があります。
したがって、現在のインプラントの主流は2ピースタイプのインプラントになっています。
日付: 2006年6月15日 カテゴリ:インプラント and tagged アバットメント, インプラント, 歯茎