インプラントはチタンという金属でできているので、虫歯になることは
ありません。
しかし、歯周病のようにインプラントの周囲の骨が、吸収することが
あります。
これは、日頃のブラッシングなどのお手入れが行き届かなかったり、
また、かみ合わせの微妙な変化により、インプラントに好ましくない
負荷がかかることが大きな原因になっていることが考えられます。
これらのチェックをするために定期健診が必要なわけです。
そもそも、インプラントと天然歯(ご自分の歯)は直径が違います。
特に奥歯は、天然歯に比べてインプラントのほうがかなり細く、
歯を作ったときに、歯と歯の間や、歯と歯茎の境目に食べ物が
詰まり易い構造となります。
このために、通常の歯ブラシのほかに歯間ブラシやワンタフトブラシなどの
補助的な刷掃器具が必要になることがしばしばあります。
多くのインプラントの治療を受けられた患者さんを拝見すると、
歯と歯の間(インプラントとインプラントの間)に磨き残しが
でき易い傾向があるようですので、特にこの部分のお手入れを
重点的にする必要があると思います。
ブラッシングの仕方も、個々人で癖のようなものがあり、
時間をかけて磨いていても、案外いつも同じところが
磨き残しができてしまうものです。
定期的な検診は、ブラッシングの仕方が自己流になっていないか
などのチェックのためにも大切なのです。
日付: 2006年8月5日 カテゴリ:インプラント, ブラッシング, 予防歯科, 歯周病, 治療方法 and tagged インプラント, 歯周病