この写真は、インプラントを埋入した直後のものです。
通常インプラントを埋入するときは、歯肉を切開して剥離し、
骨を露出した状態でドリリングをしていきます。
歯肉を開くので多少なりとも出血しますし、腫れもでやすくなります。
この患者様のケースは、ずいぶん前に抜歯をされていましたので、
歯槽骨のくぼみもほとんど無く、歯肉の状態も整っていましたので
歯肉の切開・剥離をせずにインプラントを埋入しました。
写真のように、手術直後であるにもかかわらず出血がほとんど無く、
歯肉がとてもキレイなのが分かると思います。
インプラント治療に期間がかかる理由は、インプラントと骨が結合する
安静期間が必要なのと、歯肉などの粘膜が治癒する期間が必要なためです。
切開をしなければ、歯肉の治癒期間はかなり早いので、治療期間の短縮に
とても有効な方法なのです。