この患者様は、下顎側切歯が咬合性外傷で歯槽骨が吸収してしまい、
痛くてものが噛めないということで来院されました。
歯並びが悪い場合、奥歯でカチカチ噛んでも特に強く噛み合わさらないのに、
歯ぎしりをしたりするとその部分だけが強く歯が当たる場合、このように
咬合性外傷になることがあります。
他の歯が何ともないのに、一本だけ歯が強く揺れるような場合は
この咬合性外傷のケースが比較的多く見られます。
この患者様の場合には、抜歯と同時にインプラントを埋入しました。
下顎前歯部は歯の大きさが元々小さいため、径の小さいインプラントでないと
埋入することが出来ません。
今回は直径3.25mmのシリンダー型のフィクスチャーを埋入しました。
初期固定は十分にありますので、2ヶ月ぐらいで骨と結合するのではないかと
思いますので、また報告していきます。