今日は、歯の変色について書いてみます。
歯は、経年的に誰しも色が黄色みがかっていきます。
これは、とくに病的なものではありません。
よく遭遇するのは、何年か前に転んだりぶつけたりして、
痛みや腫れなどの自覚症状はないけれど、1~2本の歯の色が
変わってきてしまうというケースがあります。
これは、歯をぶつけた衝撃で、歯の中に入っている神経が死んでしまい、
その腐敗産物のために色が暗くなってしまうのです。
このような場合は、根管治療といって歯の根っこの中をきれいにお掃除して、
セラミッククラウンなどでかぶせてあげることによって、きれいに治すことが
出来ます。
また歯の神経(歯髄)は、痛みを感じるだけでなく、歯に栄養を送っているので
虫歯の治療などで歯髄が無くなると、やはり歯の色が暗くなっていきます。
このほかにも、テトラサイクリンなどのお薬によっても歯が変色することも
あります。
テトラサイクリンについては、またの機会に書いてみたいと思います。