以前にメール相談で、「歯周病にヨーグルトは効きますか?」という問い合わせを
いただいたことがあります。
そのときは、勉強不足でまだ「えっ、ヨーグルトが?歯周病に効くの?」
と思いました。
今は、患者さんも熱心に勉強されていますので、こちらが教えていただくことがあります。
つねに情報のアンテナを張っていないと、時代において行かれますね。
さて、なぜヨーグルトが歯周病に効くかと言いますと、ヨーグルトの中にはみなさん
よくご存じのビフィズス菌がたくさん入っています。
ビフィズス菌は乳酸菌の一種で、言わずと知れた善玉菌です。
これが、お口の中の悪玉菌の働きを抑えて、有害な物質が出来るのを防ぐというものだそうです。
腸の中やお口の中は、もともと善玉菌も悪玉菌もたくさんいて、これらの細菌がバランスを取って
棲息しています。
これが、加齢やストレス、食物繊維が不足した食生活などによって、善玉菌の力が弱ってきます。
これらのバランスが崩れると悪玉菌が悪さをするのです。
お口の中の善玉菌である乳酸菌LS1は、歯周病原菌や虫歯菌に対して抗菌作用があるとされています。
LS1と歯周病原菌を一緒に培養すると、歯周病原菌は死滅してしまうそうです。
乳酸菌が入ったタブレットや整腸剤、歯磨き粉、ヨーグルト(無糖)などが効果があるそうですが、
これらだけに頼らず、日頃のオーラルケアや規則正しい生活習慣、食習慣の見直しといった
基本を大事にしたいですね。