インプラントは歯を失った場合、その歯を取り戻すのにとても優れた治療方法のひとつです。
インプラントは最先端の治療方法ですが、古くは古代インカの時代の人骨のあごから
歯の代わりに入れられたと思われる翡翠がみつかっていますし、またエジプトや中国などでは
象牙を歯の代わりに使っていたりもしたようです。
材質の違いはあっても、歯を失ったところに歯を入れたいという欲求はかなり昔からあったことが
わかります。
少し前まではセラミックスやサファイアなどの材料がインプラントとして使われていましたが、
これらの材質の物は骨とは直接結合する物ではありませんでした。
現在のインプラントはチタンでできておりかなり生体親和性に優れています。
チタンはその表面に薄い酸化膜ができとても安定した材質であり、アレルギーをほとんどおこさない
金属として知られています。
医科領域でも人工関節や、骨折治療の際の固定用のプレートとして使用されており、高い安全性が
確認されています。
次回は現在のインプラントについて書いてみたいと思います。