天然歯(自分の歯)は歯根膜といって、歯と骨の間に約0.2mmのクッションの役目をする
繊維があります。
健康な場合、歯は噛んだりして力が加わるとわずかに動くのはこのためです。
インプラントは骨と直接結合するため、このような緩衝作用がありません。
このために、噛んだ力はダイレクトに骨に伝わります。
したがって、わずかな噛み合せの当たりも、インプラントにはかなりの
ストレスになってしまいます。
噛み合せの調整は、クッションがある天然歯と比較するとさらに繊細さが必要とされます。
また、天然歯は歯根膜のほかに様々な繊維が歯の周りを囲むように並んでいて、
お口の中のバクテリアの侵入を食い止めています。
インプラントの場合、このような防御機構がないために、一度炎症が起こると急速に炎症が
進んでいってしまいます。